高血圧を治す食事
             - 減塩よりも体脂肪を減らす食事が有効

 高血圧を治すためには、食事の塩分を減らすよりも、カロリーを減らして体重・体脂肪を減らしたほうが効果があります。

 このことがかなり知られてきているにもかかわらず、現実に体重を減らして血圧が下がったり、薬をやめることができたりした人はあまりいません。
 その原因は、体重を減らすために効果がないばかりか、むしろ妨げになる知識に影響されて、十分に体重を減らせなかったからです。これらの誤った知識を正せば、

  必要なカロリーを減らすために
  減らしやすい食事
  減らしやすい食品を減らす

ことができるようになり、確実に血圧が下がるだけでなく、実行が楽になります。

 その結果、血圧の薬をいったん飲み始めると一生飲み続けなければならない、といわれているのは誤りで、薬をやめても正常の血圧を維持できる、すなわち、高血圧が治ることが(あなた自身の体で)明らかにできます。

 体重を減らすと、食事の塩分を減らさなくても血圧が下がるのと同様に、

  肉・卵を減らさなくても高脂血症(脂質異常症)が、
  甘いものを減らさなくても糖尿病

しばしば治ります。ですから、高血圧と同時にこれらの異常・病気もある人は、まず、カロリーを減らして体重を減らしてみてください。

人間ドックを受けた人
男性2342人、女性1658人
の体脂肪と有病率の関係を表したグラフ。
体脂肪率が下がるほど高血圧の人の割合が減ります。

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