現在、血液中のコレステロール値を下げて、心筋梗塞などの病気を防ごうとするときには、まずコレステロールを多く含む卵などの食品を減らすことになっています。
しかし、食事から摂るコレステロールよりも体の中で合成されるコレステロールのほうが多いので、思ったほど効果はありません。
ところが、体脂肪が少ない人のほうが、コレステロール値が正常の人が多いことが明らかになりました(グラフ参照)。体脂肪を減らせば、卵や肉類などの食品に気を付けなくてもコレステロール値が正常化することが期待できます。
コレステロール値を下げる薬はたいへん効果があり、きちんとのむと、心筋梗塞や脳卒中が起こる危険を大幅に減らすことができます。
ただ、コレステロールの薬をのんでいる人も、体脂肪を減らすと、のまずにコレステロール値が正常になるので、服用をやめることができます。
体脂肪を減らすためには、ふだんの食事のエネルギー(カロリー)を減らすことが最も効果があります。コレステロール値を正常にするために食事から減らすカロリーは、体重方程式から求めることができます。
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